歌舞伎役者の中村隼人(なかむらはやと)さん。
2023年に重要無形文化財に認定され「伝統歌舞伎保存会」会員となっています。
そんな中村隼人さんの実家やお父さん、お母さんはどんな方達なんでしょうか?
今回は中村隼人の父は二代目錦之助!家系図や親子エピソードもまとめた!
という事で、中村隼人さんの実家や両親、兄弟姉妹など家族についての情報を調べました。
目次
中村隼人の父は二代目錦之助!
中村隼人さんの父親は、二代目中村錦之助さんです。
錦之助さんは1959年9月29日に、四代目中村時蔵の次男として東京に生まれました。
「二代目中村錦之助」は後に襲名したもので、本名は「小川信次郎」といいます。
1964年(昭和39年)7月の歌舞伎座『宮島のだんまり』に中村信二郎の名で初舞台に立ちました。
その後は市川猿之助さん、中村富十郎さんのもとで経験を積んでいきます。
平成10年代の歌舞伎界には成年男子を務める立役が不足していました。
そのなかで錦之助さんは中堅の二枚目役者として大変重宝される存在だったそうです。
1993年11月30日に、妻・小川し乃さんとの間に中村隼人さんが誕生しています。
そして2007年の4月歌舞伎座で二代目中村錦之助を襲名しました。
古典歌舞伎の他にも、2019年には『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』でチャルカ役を務めています。
大御所と言える今もなお、活躍の幅を広げている歌舞伎俳優だと言えそうですね。
中村隼人の実家の家系図も凄い!
中村隼人さんの家系図は、そのあまりにも豪華な顔ぶれがたびたび話題になります。
その家系図がこちらです。
親戚にあたる人として、俳優の中村勘九郎さんがいらっしゃいます。
大河ドラマにも出演しており、歌舞伎ファン以外にも広く知られている存在です。
また勘九郎さんの弟・中村七之助さんも当然ながら親戚関係です。
その美麗な容姿から女形として活躍することが多い方ですね。
また中村隼人さんに近しい部分を抜粋した家系図がこちらです。
このなかには映画やドラマでも活躍している二代目中村獅童さんがいらっしゃいます。
中村隼人さんからは従叔父(父の従兄弟の息子)にあたる関係です。
また現役の歌舞伎俳優として活躍している人としては、叔父である五代目中村時蔵さんがいます。
2024年に43年間名乗った「五代目中村時蔵」から「初代中村萬壽」へと改名しました。
歌舞伎界のみならず、それ以外の分野でも活躍している方も多い印象を受けますね。
中村隼人さんの家系図は、取り上げたらきりがないほどの大物揃いであることがわかります。
中村隼人と父のエピソードもまとめた!
ここからは中村隼人さんと父のエピソードを紹介します。
親子共演で語った意気込み
2023年にスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の取材会が開かれました。
演目『ヤマトタケル』では、過去にヤマトタケルを父・錦之助さんが演じていました。
中村隼人さんがスーパー歌舞伎で父の役を引き継ぐのは初めてとのことで、
ちょうどお前くらいの時にやっていた
と錦之助さんが喜び混じりに思い出を語ってくれたエピソードを明かしています。
またスーパー歌舞伎での親子共演も初めてだという中村隼人さん。
「(父は)もう60歳過ぎですからね。あんなに重たい衣装を着て対等に立ち回りをするっていうところで、心配ではありますけども」と本音をポロリ。
しかしその後は、
親子だけども歌舞伎の先輩・後輩としてぶつかっていきたいなと思っています
と親子共演の意気込みを力強く語りました。
父の演じた役を務めるプレッシャーに物怖じしない姿勢がかっこいいですね。
父との仲は「良好な方」?
2024年8月の「松竹大歌舞伎」の制作発表会見に、中村隼人さんが父・錦之助さんと出席しました。
全国巡業公演での親子共演は実に10年ぶりのこと。
錦之助さんはまず「一番楽しみなのは2人で芝居ができること」と語り、
やはり隼人には負けられないのでここは一役者同士戦っていきたい
と息子への対抗心を燃やしました。
演目の中では夫婦役を務めるという2人。
中村隼人さんはそんな役柄に「不思議なものを感じる」と語りつつも、
いろいろと相談をしながら、父親だけど物おじせずぶつかりたい
と意気込みを語っています。
会見の中には親子関係について問われる場面もありました。
そこでは
普段はすごく優しいお父さん
と自らを豪語する錦之助さんに、中村隼人さんが「すごく僕からすると怖い父でしたけどね」と即否定する場面も。
ただ中村隼人さんはその後には
でもそれがあって今があるというか。この業界では僕と父の関係は良好な方だと思います
と仲の良さをアピールしました。
錦之助さんも「老いては子に従え」という言葉を引き合いに出しつつ、
もう一人前になってきたら自主性を尊重してる
と、1人の役者として尊重していることを明かしています。
そして最後には「もう優しいというか、隼人の方が厳しいですね。『もっとしっかりしてくれ』という目で見られるので、ちょっと頑張らないといけない」と語り、会場の笑いを誘いました。
仲良しな一方で、互いを1人の役者として尊重している姿も印象的ですね。
それぞれが語った役者としての持ち味
「松竹大歌舞伎」の北海道公演に際して、2人がそれぞれの持ち味について語ったことがありました。
父・錦之助さんは中村隼人さんの歌舞伎俳優としての持ち味を問われ、
隼人は自分なりのスタイルや色を最近出してくるようになった。そして古典などの芝居についても勉強熱心で、私の子じゃないのかなと思うくらいです(笑い)
と語っています。
錦之助さんは歌舞伎に必要なものに、勉強熱心さと自分の持ち味をアピールできることを挙げています。
その両方を持ちあわせ、かつ伸び盛りでもある中村隼人さんの成長を非常に楽しみにしているようですね。
それに対し、中村隼人さんは
父はだれとも分け隔てなく接することができる人。僕自身がたくさんの先輩方にかわいがっていただけるのは、父のおかげでしょう
と、その人柄を尊敬していることを語っています。
また役者としては父親を「オールラウンドに演じることができるタイプ」と表現し、その役柄の幅を参考していることを明かしました。
お互いの良さをすぐに語れるところが素敵ですね。
まとめ
今回は中村隼人の父は二代目錦之助!家系図や親子エピソードもまとめた!
という事で、中村隼人さんの実家や両親(父・母)、兄弟姉妹など家族についての記事をお届けしました。
- 中村隼人の父は二代目錦之助
- 中村隼人の実家の家系図は大物揃いで豪華
- 中村隼人と父・錦之助の関係は良好
以上の内容がわかりました。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。