俳優の香川照之(かがわてるゆき)さん。
89年に大河ドラマ『春日局』で俳優としてデビュー。『半沢直樹』シリーズでは大和田暁役でお茶の間の話題になりました。また2011年には九代目市川中車を襲名して歌舞伎俳優としても活躍しています。
そんな香川照之さんの実家やお父さん、お母さんはどんな方達なんでしょうか?
今回は香川照之の父は市川猿翁!母親や親子エピソードなど家族もまとめた!
という事で、香川照之さんの実家や両親、兄弟姉妹など家族についての情報を調べました。
目次
香川照之の実家はお金持ち?
まずは香川照之さんの実家について調べてみました!
香川照之の実家の場所や住所はどこ?
香川照之さんの実家の場所について、情報を見つけることはできませんでした。
父親である二代目市川猿翁さんが、祖父と父母と共に暮らしていたのは東京都千代田区麹町だったという情報はありました。
香川照之さんが生まれた時もそこで暮らしていたのか、結婚した際に引っ越したのかはわかりません。
また、両親の離婚後に母親と香川照之さんが暮らした場所もわかっていません。
現在、香川照之さんは世田谷区にお住まいのようです。
敷地内に稽古場を併設した、豪邸のようですよ
香川照之の実家はお金持ち?
香川照之さんのお父さんは歌舞伎役者であり、歌舞伎の名門「澤瀉屋」の御曹司です。
それだけで、とても裕福なご家庭だと想像がつきます。
ただ、ご両親は香川照之さんが幼い頃に離婚され、親権を持つお母さんと暮らしていたようです。
お母さんと暮らしていた住所や地域はわかりませんでした。
母子家庭ではありましたが、香川照之さんは小中高と私立の一貫校(私立暁星学園)に通っていたそうです。
暁星学園は小学校だけでも、入学金(300,000)+ 年間学費(966,000)とすると6年で約610万ほどもかかります。
一貫校ですので、中学と高校も同じくらいの費用がかかるとすると、小中高通して概算でも1250万ほどかかっています。
私立だと鞄や靴など指定のものが多いので、学費以外にも費用は嵩むと思います。
以上のことから、引き続き裕福な家庭環境だったと言ってよいと思います。
香川照之の実家の両親(父・母)はどんな人?
香川照之さんの実家のお父さん、お母さんについても調べました!
香川照之の父親は市川猿翁!
香川照之さんのお父さんの名前は喜熨斗政彦(きのしまさひこ)さんといい、歌舞伎役者の二代目市川猿翁です。
その父は三代目市川段四郎、祖父は初代市川猿翁(二代目市川猿之助)、と綿々と続く歴史ある歌舞伎の名門一族であり、屋号「澤瀉屋」のいわゆる御曹司です。
- 年齢:1939年12月9日生まれ(2023年9月13日に83歳で死去)
- 学歴:千代田区立番町小学校、慶應義塾中等部・慶應義塾高等学校、慶應義塾大学文学部国文学科
- 受賞歴:
- 1976年度(昭51)芸術選奨新人賞
- 1987年(昭62)フランス文化芸術勲章オフィシエ
- 1989年(平元)芸術選奨文部大臣賞
- 1994年(平6)外務大臣表彰
- 2000年(平12)紫綬褒章
- 2010年(平22)文化功労者
- 2023年 従四位、旭日中綬章 等
二代目市川猿翁さんは、俳優や歌舞伎役者だけでなく演出家としても活躍され、宙乗りなどのケレン(大道具などの仕掛けを使って観客を驚かせる演出)の芸を復活させるなどして一時代を築いています。
1986年に「スピード」「ストーリー」「スペクタクル」の3Sを重視した「スーパー歌舞伎」を創始した人であり、“歌舞伎界の革命児”とも評されています。
スーパー歌舞伎といえば、最近では「ワンピース」や「風の谷のナウシカ」のようなアニメや漫画が原作となり話題になっていましたね
1986年からだったなんて、スーパー歌舞伎の歴史は意外と長いんですね
二代目市川猿翁さんは、自身が三代目猿之助を襲名(1963年)後すぐに、祖父と父を相次いで亡くしたため、後ろ盾を失い「梨園の孤児」という状態になってしまいます。
そんな孤立無援ともいえる逆境の中、古劇の復活から古典の再創造、そしてスーパー歌舞伎の創造に至るまで、舞台芸術に新たな領域を切り開いていった活力はすばらしいと思いました。
一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔ける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います
香川照之さんも、父親の訃報に対するコメントでこのように述べています。
反骨精神を持ち、歌舞伎をとても愛していらっしゃる方なのがわかります。
香川照之の母親は浜木綿子
香川照之さんのお母さんは元・宝塚歌劇団雪組のトップ娘役だった浜木綿子(はまゆうこ)さんです。
本名は香川阿都子(かがわあつこ)さんといいます。
- 年齢:1935年10月31日生まれ 88歳(2024年現在)
- 経歴:
- 1953年 宝塚歌劇団入団(40期生)
- 1961年 宝塚歌劇団退団 東宝と契約し舞台女優となる
- 受賞歴
- 1962年 文化庁芸術祭奨励賞
- 1973年 ゴールデン・アロー賞演劇部門賞
- 1989年 菊田一夫演劇賞大賞
- 2013年 菊田一夫演劇賞特別賞
- 2014年 旭日小綬章
宝塚歌劇団退団後は、女優として舞台・映画・ドラマなど多くの作品に出演しています。
演劇賞などもたくさん受賞されて、すばらしい役者さんですね。
息子の香川照之さんがはじめ俳優になりたいと言った時は反対したそうですが、自分が愛する芝居の世界に足を踏み入れてくれたことを、嬉しく思うこともきっとあったのではないでしょうか。
香川照之と両親のエピソードも紹介!
市川猿翁(当時は3代目市川猿之助)さんと浜木綿子さんは1965年に結婚し、同年12月に、息子(香川照之さん)が誕生します。
しかし、香川照之さんがまだ1歳の時に父親は家を出て愛人と同棲し始め別居状態に。そのため、その3年後にふたりは離婚し、それ以来、浜木綿子さんは女手一つで香川照之さんを育てました。
長い間、父子は一度も会うことはなかったようですが、香川照之さんが俳優の道に踏み入れた25歳のときにはじめて、父親に会いに行ったそうです。
そこで、父親に
あなたは息子ではありません。したがって、ぼくはあなたの父でもない。
と言われてしまったそうです。
のちにこのことを聞いた母親の浜木綿子さんは、
なんてひどいことを…父親が恋しいのだ。申し訳なさで胸が張り裂けそうだった
と悲しんでいたそうです。
ぼくはあなたのお母さんと別れた時から、自らの分野と価値を確立していく確固たる生き方を具現させました。すなわち私が家庭と訣別した瞬間から、私は蘇生したのです。だから、今のぼくとあなたとは何の関わりもない。あなたは息子ではありません。したがって、ぼくはあなたの父でもない。マスコミに、猿之助が父だとか、彼に会いたいとか言わないほうがよいでしょう。今後あなたとは二度と会わないけれど、そのことをよく心に刻んでおきなさい。何ものにも頼らず、少しでも自分自身で精進して、一人前の人間になっていきなさい
引用:https://www.dailyshincho.jp/article/2019/04280802/?all=1&page=2
ですが、
- マスコミにも猿之助が父だとか言わない
- 何ものにも頼らずに自分自身で精進して一人前になって欲しい
と言っていることから、家柄や七光などに頼らずに個人の魅力でがんばれと励ましているようにも感じました。
このときは冷たく突き放されていますが、それから何年も経ち、その父親が病に倒れ、舞台もままならない日々となり、同棲していた愛人も亡くなりました。
香川照之さんはその頃、東大を出て売れっ子俳優として活躍していて、年齢も四十をとうに過ぎていましたが「僕が親父の面倒をみる」と、歌舞伎界の戸を叩いたそうです。
浜木綿子さんはこれをはじめ「冗談だろう」と笑ってしまったそうですが、困難な道ばかりを選ぶ息子には、「おやりなさい。大変な事はわかってるわね」と念を押して励ましたようです。
ひとつだけ、「香川照之の名だけは消さないで」とも頼んだそうで、今でも俳優業では「香川照之」の名前を使っています。
香川照之さんは愛息と共に歌舞伎役者になるべく一から父に教わり、2011年にはめでたく九代目市川中車を襲名し、息子である政明さんも五代目市川團子を襲名しました。
そのとき父である二代目市川猿翁さんは「浜さんありがとう、恩讐の彼方に」と、ここまで息子を育ててくれた浜木綿子への感謝の気持ちを口にしたそうです。
香川照之さんと浜木綿子さんは、父である二代目市川猿翁さんと45年ぶりに和解したことになります。
市川猿翁さんが、”父でも息子でもない”と突き放した発言をしたのは、自分の勝手で出ていった手前、父親として振る舞う資格がないと自分を戒めていたようにもとれます。息子と孫が、自分が大事にしている歌舞伎の世界に入ってくれて、それを親として子に引き継げたこと、本当に嬉しかったのではないでしょうか。
香川照之の実家の家族・親戚も調査!
香川照之さんは幼いころ両親が離婚し、その後お母さんは再婚もせず女手ひとつで育てられたので兄弟姉妹はおられません。
香川照之さんは親戚にも有名人が多数おられるので紹介します。
祖母は高杉早苗
香川照之さんの実の祖母は女優の高杉早苗さんです。
昭和初期に松竹の看板女優として活躍し、数々の映画やテレビドラマに出演されていました。
結婚を機に女優を引退し、市川猿翁(三代目市川猿之助)さんを始め3人のお子さんを生んでいます。
叔父は四代目市川段四郎
四代目市川段四郎さんは、市川猿翁さんの弟なので、香川照之さんから見て叔父ということになります。
兄と共に市川一門を盛り上げ、2016年11月には旭日双光章を受賞されています。
いとこは四代目市川猿之助
香川照之さんの父、市川猿翁(3代目市川猿之助)の「猿之助」の名前を4代目として継いだのは、市川段四郎さんの息子である二代目市川亀治郎さん。
香川照之さんとは、いとこになります。歳は10ほど離れています。
亀治郎さんがテレビドラマに出演する時には香川さんが、逆に香川さんが歌舞伎に出演する時は亀治郎さんがフォローしてあげたりするなど、仲が良いそうです。
調べても一般の方がほとんどおられないことに驚きました。
さすが、由緒ある歌舞伎名門の家系ですね。
まとめ
今回は香川照之の父は市川猿翁!母親や親子エピソードなど家族もまとめた!
という事で、香川照之さんの実家や両親(父・母)、親戚など家族についての記事をお届けしました。
- 香川照之さんの実家は、歌舞伎の名門なので裕福なご家庭だと思われます。
- 香川照之さんの父親は、歌舞伎役者の2代目市川猿翁さんです。
- 香川照之さんの母親は、元宝塚で今は東宝の舞台女優の浜木綿子さんです。
- 香川照之さんの祖母は、松竹芸能の女優、高杉早苗さんです。
- 香川照之さんの叔父は四代目市川段四郎さんです。
- 香川照之さんのいとこは四代目市川猿之助さんです。
以上の内容がわかりました。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。